ペットの現状を数字(統計値)から眺めてみると<前編>
ペット関連支出の推移
総務省統計局の「家計調査年報」によると、あらゆるペット関連支出(動物病院代を含む)の1世帯当たり平均額(年間)の推移は以下の通り。
年号 | 推 移 |
---|---|
2003(平成15)年 | 12,704 |
2004(平成16)年 | 12,474 |
2005(平成17)年 | 12,424 |
2006(平成18)年 | 12,734 |
2007(平成19)年 | 14,205 |
2008(平成20)年 | 14,560 |
2009(平成21)年 | 15,278 |
2010(平成22)年 | 14,832 |
(単位:円)「家計調査年報平成22年(表番号11)」 - 2010(平成22)年総務省統計局 |
- 参考)EXCELデータより抜粋:
- 家計調査年報(家計収支編)平成22年-時系列(支出金額)-平成15年~平成22年総世帯(1世帯当たり年間の品目別支出金額及び購入頻度)
少し古い調査データとなりますが、以前にもご紹介した内閣府による2010年11月1日調査・報告、動物愛護に関する世論調査の結果を発表した。それによると現在ペットを飼っている人において、もっとも多く飼われているのは「犬」だった。58.6%の人が「犬を飼っている」と答えている。次いで飼育率は「猫」「魚類」「鳥類」の順となっています。経年の変化を見ると、「鳥類」の飼育率は漸次減少し、「猫」はこの30年ほどの間に少しずつ増加する傾向を見せていることが分かります。
今調査は2010年9月2日から12日にかけて層化2段無作為抽出法によって選ばれた20歳以上の男女3000人を対象に、調査員による個別面接聴取法で行われたもので、有効回答数は1939人。男女比は877対1062。
今調査でペットを飼っていると回答した人は34.3%。つまり、約三人に一人がペットを飼っているということになる。その人にどのようなペットを飼っているのかを複数回答可で答えてもらった結果が次のグラフ。「犬」がもっとも多く6割近く、次いで「猫」が3割、金魚などの「魚類」が2割近くとなっている。
「犬」は室内犬として飼われる以外に番犬として飼われる状況も考えられるため、飼育している人が多いのだろう。これを別の角度のデータから検証をしてみると、専門誌「いぬのきもち」「ねこのきもち」双方においては、伸び率は「ねこのきもち」の方が上だが、発行部数そのものは「いぬのきもち」の方が上。今回のデータで、ニーズのボリュームを改めて実感させられます。