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お墓博士に教わる、ペットの供養

震災で救われた犬や猫たち<後編>

<前編から続く>

特にセンターに勤務している方々のうち、本来、動物が好きで、動物を助けることを志して獣医師なられたが少なくありません。その職責に耐え切れず辞めてゆく方も珍しいことではありません。
なのに、一部の動物保護団体は、動物センターを相手に活動をしている様です。 的外れである、としか申し様がありません。


動物センターの犬や猫たちの多くは、「ここに捨てておけば誰かが拾ってくれる」と道端などに遺棄されていたのが収容されたり、「(センターは専門機関なのだから)預ければ誰か新しい飼い主を見つけてくれるだろう」という勝手な理由で(あるいは、そのように自身を納得させているのかもしれません)持ち込んでくる"飼い主"のわがまま、気まぐれ、無責任のしわ寄せがなされているところに他なりません。


もし、仮に動物保護団体が、そうした問題の根本を解決しようとするのであれば、全国で1年間に50万とも100万ともなる、わがまま、気まぐれ、無責任な"人間"という生き物に視点を移すべきであることは明らかでしょう。
確かに、さまざまな事情や理由で、愛する家族の一員ともいえる犬や猫を"どうにかしなくてはならない"という、やむ得ない状況もあることでしょう。ですが、そうした場合であればこそ、獣医師の協力によって、愛する家族の一員として、その最後を看取るだけの重みを避ける、逃げ出すべきべきではありません。

わたしが今、心の片隅にわだかまっているのは、先ほどお話した津波の難を乗り越えた犬、"特別に2週間ほど最寄りの動物センターで保護される"犬のことです。 どうか2週間のうちに飼い主、あるいは新しい飼い主と巡り合えますように、と、思いを致さずにはいられません。 でも、大丈夫なはず。
だって、"アノ"津波の難さえ乗り越えてきた彼(彼女?)なのですから。

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